
|
ユーラシア大陸の動き 多極化が進む
|
『週刊 新社会』 2009年4月7日号より
|
|
インドが3月29日、ボクラン射爆場でブラモス超音速巡航ミサイルの発射実験を行い、指定された地上の標的に命中、成功したと発表した。ミサイルの射程は290キロ、速度マッハ2で、300キログラムまで通常弾頭を搭載できる。
これに先立つ3月8日にはイランが、航空機発射による海上の標的を狙う空対地ミサイル試射を行った。オバマ政権は試射に先立ち、イランに「直接協議」を提示し、試射後も「両国関係の新たな出発」を発表した。
★
一方、モスクワでは3月27日から上海協力機構(SCO)の呼びかけによる「アフガニスタンに関する国際会議」で米・NATO軍の戦略効率の評価、これに代わる調停組織の提案、アフガニスタンのSCOへの受け入れが討議された。
機構は96年に中国、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ロシア5力国が国境線の安全のために立ち上げたが、01年にウズベキスタンが加盟、現在オブザーバーとしてイラン、モンゴル、インド、パキスタンが参加する大組織となり、中国はアフガニスタンへの最大の投資国になった。キルギスタン政府は今年初め、マナス米軍基地閉鎖を決定した。
★
3月31日にはオランダ・ハーグで「国連アフガニスタンの将来についての国際会議」が開かれ、バン・キムン国連事務総長、クリントン米国務長官の出席を初め、イランを含めた80カ国以上の代表が参加した。
4月3〜4日の仏シュトラスブール・独ケールでのNATO60周年首脳会議では米戦略を支持、アフガニスタン軍訓練に年間20億ドルの財政支援が協議された。主要財政支援国は日本、サウジアラビア、湾岸諸国である。日本政府は8万人のアフガン警察官の半年分の給与保障を決めている。(富山) |
 |
|