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世界の食糧需給見通し 豊作の中の飢餓人口
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『週刊 新社会』 2009年6月16日号より
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国連食糧農業機関(FAO)が6月4日に発表した「食糧需給見通し」によれば、09〜10年の穀物収穫は良好、史上2番目(史上最高は08〜09)に高い22億1900万トンで豊作、備蓄増と予想している。
しかし、6〜7日にサンクトペテルブルグ市で開かれた「世界穀物フォーラム」でジャック・ディウフFAO総裁は「06年から08年の間に食糧の国際価格は60%上昇、穀物価格は2倍になった。
今年5月時点で31カ国が食糧緊急支援を必要とした」と報告し、この上にグローバルな経済危機が重なり、貧困層の購買力はさらに阻害され、世界の飢餓人口は1億1500万人増え、食糧安全保障は悪化するだろうと警告した。
フォーラムの議題は穀物価格、食糧安全保障および科学技術であったが、FAOは08年12月報告書で世界の低栄養人口は10億人と推測している。
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一方、世界の穀物はその70〜80%を米国に拠点を置く「穀物メジャー」と呼ばれる4社によって取り引きされている。
ミネソタ州に「シャトー」と呼ばれる本社を置くカーギル社は世界の穀物の4割をシェア、1865年創業、60力国に15万人以上の従業員を持つが、非上場の家族経営社で実態は公開されていない。
他3社はADM社、ブンゲ社(1818年創業)、ルイ・ドレフェス社(1851年創業)である。昨年は途上国で暴動やデモが起きたが、記録的な穀物価格高を背景にメジャー各社は過去最高の利益をあげ、遺伝子組み換え穀物・種子事業も展開、世界の穀物相場と市場メカニズムに深く関わっている。
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国連はニューヨークの本部で6月24〜26日に「世界の金融・経済危機と発展に及ぼすその影響に関する会議」を開く予定だ。(富山) |
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