アフガニスタン  オバマ政権下で戦争激化

『週刊 新社会』 2009年7月28日号より


 カスピ海から中国・インドへ抜ける現代シルクロードは中央アジア・エネルギー。プロジェクトとテロ戦争の舞台である。

 米軍は6月末、キルギスタンのマナス基地を再度、そしてトルクメニスタン・マリ市の基地を便えるようになり、アフガニスタン北東部・北西部に拠点を築いた。

 東北部国境を接するタジキスタンでは「麻薬取り締まり」をめぐって再び不安定情勢がつくり出され、パキスタン国境地帯の住民の強制移住は1947年以来最大数になった。

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 南部ヘルマンド州では7月から米軍「剣の一撃作戦」、英軍「ヒョウの爪作戦」が始まり、激しい空爆が行われている。

 兵士の犠牲者数の増加とともに南部ではヘリコプターの撃墜・墜落による民間人の死者、北部では選挙候補者の殺害、東部パキスタン国境での警察官の爆死が連日、報道されている。

 19日には米海兵隊がヘリ低空攻撃の後、ラカリ・バザールを襲撃、商店を一軒一軒破壊したが、「タリバン」はすでに去っていたという。

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 オバマ政権の「反乱勢力は米国の安全保障に対する脅威である」という新アフガン政策により、今年初めの3万2000人の米軍兵力は年内に6万8000人まで増強される予定だ。

 8月20日の大統領選挙を控え、カルザイ政権は「タリバンよりも確かな未来を開く」として戦況激化を黙認している。

 南部は「朝鮮戦争以来、もっとも凄惨な状況」(英軍)と見てきた地域で、米軍はベトナム戦争以来の規模と言われる作戦に出ている。

 米・NATO諸国を中心に陸・空からの攻撃、インド洋からの後方支援を含め、米・欧・アジアから40力国以上が現在、アフガニスタンでの侵略戦争に参加、加担している。 (富山)