ユドヨノ大統領再選  紛争多発のインドネシア

『週刊 新社会』 2009年8月4日号より


 さまざまな紛争を抱えるインドネシアでユドヨノ大統領が有効票の60・8%(投票率70%)を獲得して再選された。(7月8日投票、25日選挙管理委員会確定)副大統領は前中央銀行総裁ブディオノ氏で、任期は5年である。

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 17日に死亡者9人、負傷者50人以上を出したジャカルタ市内の高級ホテル爆発事件を前後して、インドネシア東端のパプア州では米系企業現地法人フリーポート・インドネシア社の豪鉱山技師が射殺され、従業員を乗せたバス12台が襲撃される事件が起きた。

 パプア州は、元イリアン・ジャヤと呼ばれたニューギニア島西部地域で世界最大の銅・金埋蔵量をもつ。

 グラスバーグ採掘場は米本社ブリーポート・マクモラン社(設立1987年)所有の銅・金の巨大露天掘りの現場で「世界最低コスト」を誇り、作業員の地すべり事故が多発している。

 地元住民は数年前から、地域に採掘収益をもたらさず、環境を破壊していると訴え、会社閉鎖を求めており、首都の市民を含めたデモもジャカルタで行われている。

 インドネシア政府は操業確保と治安を理由に警察・軍を多数配置し、島では独立を求める「自由パプア運動」も数十年続いている。過去には米・豪も紛争に介入したことがある。

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 インドネシアは東西の距離5110キロメートル、1万8000以上の島からなる人口2億3000万人(世界第4位)の国で、マレー諸民族、パプア諸民族、メラネシア諸民族などが暮らし、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教など信仰は多様である。

 過去5年間、経済は平均5〜6%の成長を記録しているが、富の分配は不平等で、共産党は非合法、初の大統領直接選挙は04年であった。(富山)