パキスタン  米軍の侵攻・占領は始まっている

『週刊 新社会』 2009年9月15日号より


 パキスタンの首都イスラマバードで米国大使館は拡張工事中だ。完成すれば世界最大になり、市民は「永久的米軍基地」になると見ている。

 首都で市民の武器携帯は法で禁止されているが、米国人はパキスタン国内法に拘束されずに武装している。地元警察官も「アメリカ人の態度はわれわれを奴隷扱いしている」と不満をあらわにしている。

 500人以上の死傷者を出した昨年9月のザルダリ新政権発足直後のマリオット・ホテル爆発事件では米海兵隊の関与が報じられた。

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 パキスタンは人ロ1億8000万人超で世界6位、シーア派イスラム教徒数は世界2位、隣国インドと敵対する核保有国で「米大中東構想」の一部を成している。

 オバマ政権は、「Af─Pak戦略」としてアフガニスタンと合わせて対テロ戦争を一体化、米軍事顧問数百人、兵士数千人がパキスタン政府の出入国管理外で自由に移動、バイデン米副大統領は、 「パキスタンはアフガニスタンより重要」と述べている。

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 アフガン国境に近い連邦直轄部族地域(FATA)では米軍が「タリバン掃討作戦」としてミサイル攻撃を行い、北西辺境州(NWFP)の州都ペシャワールでは米警備会社ブラックウォーター社がエクシー・ワールドワイド社と名前を替え、また米中央情報局(CIA)に属すCAII社鰍ェNGOプロジェクトを行っており、地元住民は「NGOではないNGO」 「傭兵」と見ている。

 国境地帯は中央政府の行政が及ばず、パシュトゥーン諸部族とパキスタン国軍が和平協定締結・破棄を繰り返す無法地帯になり、今年、国内難民は70万人を超えた。
 (注)CAII=Creative Associatea International Inc (富山)