米国の軍事戦略  空洞化される大統領の言葉

『週刊 新社会』 2009年10月6日号より


 9月17日、オバマ政権は前政権の弾道ミサイル防衛計画を棚上げし、ポーランドの迎撃ミサイル・サイトとチェコのXバンド・レーダー基地建設を中止すると発表した。

 両国とは陸上ベースの新協定を締結する。ロシアは「腐乱死体をアパートから運び出すようなもの」と見ている。

  ゲイツ米国防長官によれば、新システムは路線後退ではなく、より精度の高いバージョン「全世界の陸海空ベースで展開する迎撃ミサイル体制、エアボーン・レーザープログラム」への移行で、軍事衛星とレーザー兵器搭載航空機、イージス艦主体の強力、効果的なシステムになる。

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 ホワイトハウスは先月8月、NATO軍と共同開発推進のため来年度予算に6億ドルを要求した。

 9月25日にはフロリダ州ケープ・カナベラル基地から弾道ミサイルを発射段階から追跡する「STSS=宇宙空間追跡監視システム」の試験衛星2基が打ち上げられ、新スター・ウォース計画が見え始めた。

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 西半球では戦後数十年ぶりに米第四艦隊が配備された。今年7月にはコロンビア政府と基地協定を締結、米軍基地7カ所を新設する。

 99年の運河協定により米軍はパナマからは撤退していたが、10月中に同国政府と太平洋岸2カ所、バイア・ピナとプンタ。コカに米海軍基地の開設協定を結ぶ。

 目的は「麻薬取締り」「テロ戦争」とされているが地域諸国の緊張を招いている。

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 米イージス艦はノルウェー、スペイン、オーストラリア、日本、韓国との協力により、欧州では北海と地中海、中東ではペルシャ湾、インド洋、太平洋に展開している。新計画は「全地球規模の機動的、即時的、総合的ミサイル防衛システム」になる。(富山)