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原発再稼働「絶対反対」
新潟県知事に米山氏
2016年10月25日



 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が最大の争点となった新潟知事選挙が10月16日に投開票され、「新潟県に新しいリーダーを誕生させる会」の米山隆一氏(49歳)=社民、新社会、自由、共産、緑、市民の会推薦=が52万8455票を獲得、森民夫氏(67歳)=自民、公明、連合新潟支持=を6万票以上の差で破り、初当選した。新潟県において初めて野党系知事が誕生した。8月末の泉田裕彦知事の突然の立候補辞退表明を受けて、候補者選び、1カ月弱の超短期の闘いとなり全県選挙では異例のことである。 (新潟発) 


 市民感覚にそって

 選挙の特徴として、県民は初めて原発再稼働の是非を決めることができるとの思いで投票した。政権交代を実現した2009年の衆議院選挙は「自分の1票で首相が選べる」という熱気があった。今回はそこまではいかなかったが、柏崎刈羽原発再稼働の県民投票的要素、2人の政策に対する人気投票的要素があった。
 地元紙『新潟日報』が10月7〜9日に実施した世論調査では、柏崎刈羽原発の再稼働に「反対」「どちらかといえば反対」が61%、「賛成」「どちらかといえば賛成」の24%を上回っていた。
 一般的に、歳月とともに福島原発事故のことが人びとの記憶から薄れていくものだが、新潟では逆に原発に警戒する割合が高くなっている。次々に問題が起こり、簡単に解決できないことなど、県民は国や東電の嘘とごまかしに気づいてきたといえる。
 

 7月の参議院選挙では森ゆうこ氏の統一候補実現に苦労した。具体的闘いに入っても地域でかつての社共共闘的な取組みがなくなっており、地域で統一チラシ入れもできず、共闘づくりに苦労した。
 その苦労が地域での人間関係をつくり上げ、出馬表明3日後の実務担当者会議には100名(森選挙では20名)、しかも各グループから参加した。参議院選で共闘の訓練が行われ、それが下地となって今回知事選ではすんなり統一した闘いが組めた。


 今回の選挙でも自民党本部の指導で相変わらずの業界締め付けが行われ、公明党も書記長が入るなど引き締めが図られた。しかし、参院選ほど業界の締め付けも公明党の集票活動も積極的でなかったとことから、安倍政治と地方の企業、市民の暮らし、市民の感覚とのギャップが広がっていることがうかがえる。
 民進党は自主投票(連合新潟は森支持)となった。そのことで逆に原発再稼働問題を正面に据えてスッキリ闘えた。民進党の市民感覚のなさ、政治的鈍感さは県民から総批判を受けた。
 米山候補に対する支持が広がる中で、終盤に民進党県連の黒岩宇洋代表が市民の1人として演説会に参加した。県内の議員がほとんど動かない中でも、心ある議員が全国から次々と来新した。終盤には蓮舫代表が街頭演説に参加し、米山候補の街頭演説会に立った。一方、連合新潟の会長が森の街頭演説会に立った。果たしてこれが組織政党と言えるだろうか。   

 次期衆議院選挙(6選挙区で民進党4人)も野党統一で闘えば勝利できることを政党も県民も理解できたと思う。森ゆうこさんの闘いは民進党の方針で原発問題はニュートラルであったが、今回は明確に「再稼働に同意できない」と訴え勝利した。使い分けは県民に対する背信行為であり、民進党にボールが投げられているといえる。
 ともあれ県議会では正式に米山知事支持は社民党2人、共産党1人、無所属1人の圧倒的少数与党である。これから大変な闘いになるが、米山知事を支え、新社会党もともに成長していく決意である。



 
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