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  4. 2016.2.23
 
不祥事・虚言まみれ
腐敗した安倍内閣


 世が世なら安倍内閣はとうに潰れている。甘利明前経再相の口利き疑惑に始まり、閣僚と首相側近らによる不規則発言と不祥事がこれでもかと続き、政治の劣化が政権維持の限界点を超えた。それでも内閣支持率は甘利辞任後も上がり、共同通信の調査でも53・7%と異常な高さだ。軽減税率で誤魔化されたとはいえ、消費税増税に世論は怒っていない。その一方、共同調査で参院選後の憲法改正に「反対」が50・3%と過半数を超えているのに、安倍首相の改憲発言は止まらない、支持率も下がらない。戦争法廃止を求める2000万署名運動はこの劣化した国民意識に向き合っている。


 閣僚ら政治家の不規則発言・不祥事はなんと甘利後に激発した。
 高市早苗総務相は2月8、9日の衆院予算委員会で「放送事業者が極端なことをして、行政指導しても全く改善しない場合、何の対応もしないとは約束できない」と、放送局に電波停止を命じる可能性に言及した。この発言は放送法第四条の放送事業者が守るべき「倫理規定」を都合よく解釈し、放送法第一条の「放送に対する表現の自由」を奪うもので、憲法21条の「表現の自由」違反だ。
 丸川珠代環境相が7日の講演会で、原発事故による年間被曝線量の目標「1ミリシーベルト以下」は「何の根拠もない」と被害者の苦難に塩をすり込んだ。
 この目標値は東電福島第一原発事故後に国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいて設定され、科学的根拠がある。丸川環境相は福島等世論の反発を恐れて発言を撤回した。
 島尻安伊子沖縄北方担当相が9日の記者会見で、「歯舞(群島)」を読めなかったのは愛嬌では済まされない
 甘利氏に代って4日のニュージーランドでのTPP協定締結へ和服で臨んだ高島修一内閣府副大臣。ブログで「私一人に空港まで6台の白バイとパトカーが警護に付く厚遇でした」とはしゃいだ。
 岩城光英法相は9日の国会答弁で、特定秘密指定文書は会計検査院に提出するのか、TPPで外国企業と訴訟になったとき国際機関と最高裁のどちらが優先されるかと質問されてしどろもどろになり、安倍首相が助け舟を出した。
 イクメンで一躍脚光を浴びた宮崎謙介衆院議員の不倫疑惑は語るに落ちた。
 以上6人は、いずれも国会議員の「基準以下」。即辞職すべきだ。安倍政権は、こうした基準以下の政治家で固められている。戦争法案審議に最中に「法的安定性は関係ない」とうそぶいた礒崎陽首相補佐官、シールズの若者を「戦争に行きたくないじゃんという自己中心」とブログに書き込んだ武藤貴也衆院議員、自民党文化懇話会でマスコミを懲らしめようと気勢を上げた自民党若手議員ら、安倍取巻き議員の知性・精神の劣化は目を覆うばかりだ。
 この実証的な客観的事実に基づかない「反知性主義」のトップが安倍首相その人。今国会の施政方針演説で「憲法改正へ逃げることなく答えを出していく」と述べ、連日の国会答弁で9条2項の「改正」に踏み込んだ。
 すでに年頭に参院選で改憲を訴え、改憲発議に必要な3分の2議席を確保すると宣言。これを国民会議など狂信的ナショナリズムが草の根で支えている。内閣の高支持率が続けば、「お試し改憲」(緊急事態、環境権、財政規律)もパスし、直接9条改憲に踏み込んでくる可能性もある。 
 だが、アベノミクスは破綻し、不祥事続きの政権に国民が愛想を尽かす日は近い。


 
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