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  4. 2016.03.22
 
3・11大震災から5年
原発のない福島を



 原発震災から5年がたった3月12日、「原発のない福島を!県民大集会」が、6000人を集めて郡山市内で開かれた。開会あいさつに続いて角田政志実行委員長は、「除染をしても通学路に新たなホットスポットができている。原発震災から5年たった今も10万人近い県民が避難を余儀なくされている。原発事故によって奪われた平穏な生活を取り戻すことも省みず、さらに過酷事故の原因も解明されないなかでの原発再稼働は許すことはできない」と訴え、「福島第二原発の廃炉署名運動をすすめ、国と東電に要請を行う。全国のみなさんのご協力を」と呼びかけた。 (レポート・田原博)


 「原発廃止に向かって即刻すすんでいくしかないということが、この判決の尊い教えだ」と述べた。
 福島原発告訴団団長の武藤類子さんは、「福島原発事故のような深刻な事態を二度と繰り返さないため、安全性が確実に明らかでない原発の再稼働は認められないとことを明確に宣言した素晴しい判決」と評した。
 集会に参加していた須賀川市の50歳代の男性は、「除染した放射性物質は耐用年数5年の防水シートに包んで地中に埋めてある、仮置き場も決まっていない。植え込みや側溝などの除染はされていない」と言って不安そうな表情を見せた。
 また、東京から参加した清掃労働者は、「落ち葉が集まってくる時期は、放射線量が比較的高く、安全面を考慮して防護服が必要な作業が5年がたっても未だにある。福島原発事故の終息はほど遠いと感じる。原発ゼロを目指さなければならない」と話した。




 大津地裁決定の教え ルポライター鎌田 慧さん 


 稼動している原発を止めるという命令は、これまで歴史的に考えられなかった。稼働は違法であるという判決を出して、みごとに原発を停止させた。
 いかに無理な稼働だったか。論理も倫理もない再稼働だったわけだ。それが裁判所の職権によって、みごとに稼働が停止した。
 川内原発2機が稼働しているが、これはなんというインチキか。免震重要棟を造ると言いながら、再稼働したら、造らないという。
 これも即刻、停止すべきだ。違法な再稼働は停止すべきだと思う。
 大津地裁の高浜原発停止命令は、福島の人たちのあまりにも大きな犠牲があったからだ。だから、私たちは原発が止まったからといって喜ぶわけにはいかない。私たちは、原発の再稼働を止めても福島の人たちの犠牲をカバーしきれない。
 いま日常的に苦しい生活をしている人たち。製造から、農業から、漁業から、林業から、離された人たち。職場から離された人たち。逃げまどっている人たち、そして甲状腺ガンにおびえている子どもたち。こうした人たちのことを考えると、原発が止まったからといって喜ぶわけにはいかない。
 この大津地裁決定の前、福井地裁の仮処分では経済より人格権が重いことを、人間生活が一番大事だということを、裁判官が良心に銘じて、原発停止の仮処分を認めた。
 そして、大津地裁の仮処分は、さらに原発事故の環境破壊の及ぶ範囲は、わが国を越えてしまう可能性さえあると言っている。つまり、福島原発事故の教訓とは福島ばかりではなく、近隣の市町村も破壊している。
 こうした事故の教訓を踏まえれば、原発の再稼働は認められない。原発廃止に向かって即刻進んでいくしかないというのが、この判決の尊い教えだ。


 
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