新社会党
  1. トップ
  2. 週刊新社会
  3. 道しるべ
  4. 2012.3.6
2012.3.6
事故発生から1年
うごめくマフィアの親分たち 

 あれから1年になるのに、「冷温停止状態」どころではない。核燃料は、格納容器を侵食し、底部の把握もできない。汚染水のタンクは間もなく満杯だ。汚染された土やがれきや焼却灰を、東電は敷地に引き取ろうともしない。マフィアの原発中毒は重傷だ。


 事態は「収束」どころではない。1、2、3号機とも、原子炉(圧力容器)から多量に(1号機は全量が)溶けだした核燃料は、格納容器の床面を溶かしている。そのコンクリートを侵食して、鋼板にまで迫っていると、昨年11月に東電は推定して見せた。

 この侵食は、今どの程度の速さで進行しているのか、もう停止しているのか、いつごろ格納容器の底が抜ける恐れがあるのかは、不明のままである。

 1月には高被曝作業で、2号機格納容器に内視鏡を入れてはみたが、立ちこめる水蒸気で、燃料部分の上部はおろか水面さえ見られない。燃料の下部はどうなっているのか。

 汚染水をどうする

 日に千トンのペースで高濃度汚染水を浄化処理しながら、その半分は冷却循環に使用しているが、日に500トンもの地下水が第一原発建屋内に流れ込んでいるために、同量が余剰となって、タンクに移されている。14万トンの保管タンクはまもなく満杯になる。これをどうするのか。

 地下水の流入を阻止するために地下側面に遮断壁を設けることも、格納容器の底部を下から耐食・耐熱・耐震性の素材で遮断することも東電は怠っている。放射能は山林原野も田畑も汚し、近海や湖沼や東京湾の底泥を汚し、ほとんどの所は「除染」もできない。

 放射能を相当に含む土や焼却灰やがれき等は、東電が責任を持って敷地内に引き取るどころか、「仮置き場」に放置され、「中間貯蔵施設」も、まして「最終処分施設」も決まらないままだ。

 多くの人たちが、塗炭の苦しみを押し付けられ、健康を奪われ、命を縮められている。家族も、職も破壊され、人間としての生活が押しつぶされている。

 マフィア許すまじ

 間もなくすべての原発は定期検査などで停止となる。原発の全面停止は現実性をもつ。真夏の電力も、火力を優先稼働させさえすれば、水力の適切な運用と、各社の融通と、各種の自家発電や共同火力などの活用で十分に間に合うことは証明されている。

 しかし原子力マフィアは懲りもせずに、目先の利潤とそのおこぼれを追って、関西電力大飯原発を手始めに再稼働を図っている。福島事故の現実に目をつぶり、大地震の問題を過小に評価して。

 マフィアの政治部長である野田佳彦首相はこの再稼働をてこにして、原発の延命と国内外での建設を促進しようとしている。

 民主党は、前原誠司政調会長をはじめとする党幹部が再稼働を主張し、日立を親分とする大畠章宏元経産相を座長とした党エネルギープロジェクトチームも再稼働を容認する。

 自民党も再稼働を容認し、原発の是非については、今後10年間、判断を先送りする。

 マフィアの親分たち、電力や電機や重工などの独占資本をもっと孤立化させ、脱原発の闘いを前進させよう。

 ↑上にもどる
一覧へ
トップへ