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2013.7.30
   
参院選の結果
歴史的な曲がり角に立つ



 
 衆議院に続き、参議院でも改憲派が多数を占める危険な情勢が生まれた。しかし、戦後憲法体制の破壊は、生活・労働を通して国民一人ひとりに憲法とは何かを問いかける。ピンチはチャンス、憲法を生かす戦線をつくり出そう。


 参議院選挙の結果は、民主党が自滅する中で、自公の安定多数と、より新自由主義的な「改革」と改憲の意図を隠さない維新の会やみんなの党の進出を許してしまった。 向こう3年は国政選挙がないと言われる。『読売』(7月22日付)は、黄金の3年≠ニ名付けたが、護憲派が圧倒的少数の中で、「戦後レジームからの脱却」をうたう安倍流の改憲攻撃の激化が予想される。


 抵抗への先制攻撃


  生き残りをかけた資本の世界的競争が激化し、貧富の格差が国家間、地域間の分断を広げ、新自由主義という資本主義の矛盾が拡大・深化する中で、「今まで通りでやっていけるのか」という根源的な疑問と同時に、国民一人ひとりが「どのような社会を目指していくのか」が、今次参院選の「隠れた争点」だった。


 安倍首相の経済の再生は日本の大企業が生き延びることであり、そのため中国や韓国に対抗するナショナリズムを煽る価値観外交と原発輸出など通商外交を展開、原発再稼働やTPPを推進する。
 大企業あっての国民、企業あっての労働者という日本的弱点を利用し、「甘えるな」と年金・医療など社会保障を見直し、「欲しがりません、勝つまでは」とばかり働く者には我慢を強いている。
 今回の参院選で自信を深めた安倍政権は、この流れをいっそう強めてくるだろう。さらに社会の分断は進み、矛盾は深まり、人々の抵抗も生まれてくる。改憲の動きは、抵抗拡大への先制攻撃だ。自民党の改憲案を読むとはっきりする。
 「公益および公の秩序」と同時に「家族はお互いに助け合わねばならない」など国民の義務(個人責任)が強調されるのである。基本的人権の保障を権力に義務付ける立憲主義の放棄だ。


 ピンチはチャンス


 国民は、うさん臭い自民党の動きを評価したのか。そうでないことは投票率の低さに端的である。民主党の裏切りは根深い政治不信となった。そして、分断され、孤立化された一人ひとりが「今まで通りにやっていけない社会」に直面しているのである。


 そこに私たちは、選択肢と同時に「選択してもらえるような」運動や話合いを組織してきたのだろうか。社会党・総評ブロックの崩壊後、私たちはそれに代わる運動・組織作りに成功していない。
 しかし、ピンチはチャンスでもある。なりふり構わない戦後憲法体制の破壊は、一人ひとりに考える材料を突き付ける。一緒になって「どのような社会をめざすのか」、そのような大きな視野が求められる時代の到来だ。


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