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2014.11.25
解散・総選挙
悪政ストップに力を尽くそう


 解散・総選挙となった。消費税引き上げを延期への信を問うなどという「大義」は、誰も真に受けていない。アベノミクスの破たんを強引に乗り切り、戦後レジームの清算を完成できる長期政権をめざすことが、安倍首相の意図なのだ。


  禁じ手総動員して


 アベノミクスは、財政政策、金融政策をはじめモルヒネと強心剤を同時に濫用するような禁じ手を総動員してきた。
 しかし一向に「成長」せず消費増税を延期せざるを得なくなった。国策による株価つり上げの一方で、日本国債の信用失墜や、年金の株式投入のリスクへの恐怖が重苦しく経済を覆う。そして円安と狂乱株価の陰には、格差の拡大と、小零細業者の苦悩と、自死者と生活保護受給者の増加、「老人難民」、不安定雇用労働者の激増がある。
 アベノミクス破たんを隠ぺいするのは限界で、後は労働や医療などの「規制緩和」、福祉の切り捨て、法人税減税と消費税増税の強行しか打つ手はない。だから今のうちにリセットして、与党の議席が減ってもさらに4年は権力を維持しようというわけだ。
 だが安倍首相の意図はまだある。世上言われている「第4の矢」(戦後レジームの清算)である。原発と兵器輸出に「活路」を求め、日米新ガイドラインと集団的自衛権行使のための関連法案整備、原発再稼働、辺野古基地建設などを強権的に行い、明文改憲に着手することだ。


 新レジームの妄念


 今次総選挙を乗り切れば、次期国政選挙は16年7月の参院選。先延ばしした消費増税の実施はその先だから、多少強引な政権運営をしても参院選も乗り切れる。野党もたやすく分断できる。そうすれば、正面から対決する強力な野党が現われない限り、戦犯・岸信介の妄念に染め上げられた「新レジーム」も夢ではないというのだろう。 
 迎え撃つ側の野党は深刻だ。民主党は、維新やみんなとの連携にかけるようで、国政の根幹で、多少議席が増えても自民党と対決できるとは思えない。共産党は相変わらず「自共対決・唯一の野党」路線。社民党も決して有利とはいえない。


 こういう事態を危惧して、「戦争をさせない1000人委員会」運動をはじめとする各界の人々が、共闘の形成に懸命に努力してきた。遺憾ながらその期待が政治的に結実する前の総選挙となった。だが、反戦、脱原発、反新自由主義の大きな政治戦線を作り出す必要は、今次総選挙後にいよいよ死活問題となるだろう。
 この間、新社会党は国政選挙では社民党との協力を軸に、選挙区では地域の条件に応じた支援をして、少しでも悪政にストップをかける努力をしてきた。安倍の野望に抵抗する橋頭堡は何としても守り抜かなければならない。戦後の選挙史上最悪の客観的・主体的条件の下で実施される今次総選挙に、たじろぐことなく力を尽くそう。 

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