「読売」の憲法世論調査(2月実施)では、改憲賛成派が54%となった(反対は30%)。賛否が40%前後で拮抗していた10年と11年の調査と比べると、かなりの増えようだ。
注意すべきはその内容だ。2004年には改憲賛成が65%に達したが、これは主にPKOやイラク派兵などの国債貢献論が原因だった。イラクの泥沼化や安倍内閣退陣で国際貢献型改憲論が下火になっていたのが、別の内容で再燃している。「読売」は「東日本大震災、原発事故という国難に直面しても、政治は停滞」している現状を「二院制のあり方」など「憲法改正を伴う制度の見直しが必要だ」という意識の反映だとしている。
事実、「一院制」を求める意見は、昨年9月の前回調査では26%だったのが、今回は37%に増えた。「読売」が3月半ばに近畿圏でおこなった世論調査では、衆院ブロック比例で維新に投票というのが24%(自民18%、民主10%)。維新は「首相公選制導入」と「参院廃止」をかかげている。国会のもたつきへの怒りが、「一院制」と「橋下待望」で重なり合う。自民党の第二次「新憲法草案」で、震災にかこつけた「非常事態条項」が新設されたこともあり、統治機構の権力集中のための改憲論が勢いを増しているのだ。
「読売」調査でもう一つ注目すべきは「無党派層」の改憲賛成が前回40%から55%へと伸び、自民党支持層の53%をも上回ったこと。「一院制」賛成も、無党派層では前回25%から41%へと急伸した。二大政党不信は護憲派に向かうのでなく改憲論に向っている。
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