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2016.08.23
辛淑玉連載 たんこぶ
紙上研修「政治家の仕事とは」
連載第451回
 
 

 稲田朋美防衛大臣は、「靖国」を踏み台に権力に駆け上がってきた人だ。
 彼女の有名な言葉の一つに「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事」というのがある。そう、戦争が魂を浄化すると言っているのだ。 靖国は「不戦の誓いをするところではなく『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところ」であり、憲法9条改正後に出る戦死者のためにも靖国が必要だと言う。さらに、今の日本の閉塞感は、靖国の英霊がきちんと祀られていないからだと。稲田は弁護士として、歴史修正(改ざん)主義者たちの裁判を何度も引き受けてきた。例えば「百人斬り訴訟」では、日中戦争で百人斬り競争をしたと報じられ、戦後死刑となった将校の遺族を原告とし、「虚偽の報道で名誉を傷つけられた」と毎日新聞社他を相手に裁判を起こした。
 この訴訟は原告敗訴で終わったが、稲田はネトウヨや歴史修正主義者のアイドルとなり、安倍の目にとまって防衛大臣に取り立てられた。いまや、日本初の女性総理候補とまで言われている。
 もちろん、世界のメディアはこぞってその危険性を指摘している。なにしろ、日本は人種差別主義者、排外主義者、ネオナチたちのあこがれの国なのだ。そして、東京都知事は核武装論者の小池百合子。つまり、安倍政権が言う女性の活躍とはこういうことだったのだ。山谷えり子や麻生太郎が霞んで左翼に見えるほど、現政権は極右そのものである。
 加えて、政策が一致すればというお題目を掲げた自民補完政党としてのおおさか維新があり、リベラルを標榜することで左翼への弾除け任務を遂行しますと胸を張る公明党がいる。野党のはずの民進党も、保守の票欲しさに右にすり寄り、党首選に出馬する蓮舫など、共産党とは距離を置くようなパフォーマンスで、党内権力闘争に明け暮れている。
 全員、小学校からやり直せ。 何度でも言う。政治家の基本は弱者救済。税金を弱者のために使うこと、戦争をさせないこと、それのみだ。おい、稲田、研修料金払え!



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