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2016.05.24
辛淑玉連載 たんこぶ
権力の囲われ者 
連載第438回
 
 

 櫻井よしこは、政権のお墨付きをもらって生きている。そして、自分が睨まれない範囲でしかモノを言わない。これはジャーナリストではない。単なる囲われ者だ。
 大手マスコミも大差ない。安倍が「『日刊ゲンダイ』を見ろ、言論の自由は保障されている」と言う通り、もはやエロを売りにしたオヤジ夕刊紙しか自由にモノを言えないという体たらく。
 言論で真っ向勝負を挑んだところは、既に表舞台からはじき出され、地下に潜っている。レイバーネット、IWJ、デモクラテレビ、そしてのりこえねっとTVと、戦時下の地下放送と同じ状況にある。
 沖縄二紙は、特定少数マーケットの基盤があるのでなんとかやっていけているが、小さくなければ闘えないのは、お上の意向を忖度する卑怯者ばかりの社会だということだ。
 そして、その卑怯者の代表が、「安定した組織にいる男」という輩なのだ。
 人権だの反権力だのといった面倒なことはやりたくない。これはなにも公的機関だけの話ではない。連合も、人権団体も、民族団体も、過去の運動のコピペばかりで、やったふりをしてきたじゃないか。
 真面目に、できることを一生懸命やってきた「日本会議」が台頭したのは当たり前だ。自称リベラルが一貫して羊頭狗肉だったのだ。
 調子に乗った自民党は、18才選挙権に便乗して公立高校の教職員の政治活動を禁じる教育公務員特例法を改正し、罰則規定を設ける方針を固めたという。教員が政治活動をしたら「3年以下の懲役又は100万円以下の罰金」だという。マジかよ。しかもその判断は校長の権限だという。学内にマスクをしてメモを取る公安のおっちゃんがいる教育現場が常態化する。
 で、次は教師の首切りだよ。だって、意志を持って考える人間は必要ないのだから、教えるのは人工知能で十分だろう。つまり、なんとかメシの種を守ろうとした輩が、最後は首を取られるということ。
 権力の囲い者になって自分だけ生き延びようとしても、技術の進歩があなたのメシを奪うんだよ。支え合ってこそ人間なんだ。



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