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2017.01.17
辛淑玉連載 たんこぶ
女子力、ってか。
連載第468回
 
 

 たまたまピンクのセーターを着ていたら、「シンさん、女子力上がりましたねー」と言われた。「男」が望む可愛らしい女を演じれば女子力アップなのか。
 そんな「女子力」を求める軟弱男のための自己満足番組が、TOKYO―MXテレビの「ニュース女子」だ。これはネトウヨの妄想をそのままテレビ番組にしたもので、物知りぶったオヤジたちが着飾った女子に教えてやるという内容。しかも、スポンサーはDHCという、これまたネトウヨの極地。
 1月2日の放送では、基地反対派は金をもらって運動しているのだと言っていた。さらに、私が共同代表を務める反レイシズムの市民団体「のりこえねっと」をその黒幕扱い。
 そのうえ、私の名前を出して「韓国人がなぜ基地反対をするのか」と。これは出自を理由に相手を排除するやり方で、在日に対するまごうことなきヘイトスピーチだ。私への人権侵害でもあり、名誉毀損だ。私も「のりこえねっと」も、この番組からは一度として取材を受けていない。取材もせずに公共の電波でここまで言ったのだから、それなりの返り血を浴びる覚悟はできているんだろうな。
 放送後、心配した人たちからたて続けにメッセージが届いた。「女の子はバカで可愛いのがいいとか平気で言うような連中が安倍政権の周りに集まっていて、そこに金の臭いを嗅ぎ当てて、その尻を舐めたがるような連中がテレビ局に集まっているのでしょう。日本のメディアの堕落と退廃を目の当たりにする思いです。だんだん吐き気がしてきて、胃から苦いものがあがってきました」と。
 金をもらって出演し、ヘイトを垂れ流している人たちは、自分が金のためならなんでもやるのだから他人もそうだと思いこんでいる。ネトウヨには、身銭を切り、時間を割いて、高江に、辺野古に足を運んでいる人々のことなど理解できないのだ。自分たちの無知と不安を、「反対派は雇われている」と思い込むことで、「やっぱり金か(笑)」と片付けたいだけだ。 こんなクソ男たちに笑顔を振りまく「女子力」なんて、奴隷根性以外の何物でもない。


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