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2018.05.15
辛淑玉連載 たんこぶ歴史に対するテロ

連載第532回
 経済学者の金子勝氏が国会前で「安倍はバカだ!」と吠えていた。正しい。そして、安倍政権が強いのは、支持者の強固な「無知」という基盤の上に立っているからだ。善悪の区別がつかない人たちが安倍政権を支えている、と言ってもいい。
 安倍政権とは、政治の運営能力はないが悪巧みにだけは長けている者たちの集団である。一族で私利私欲を貪っていることの異常さもさることながら、夫が総理だからといって、選挙で選ばれたわけでもない妻が行政に口出ししていることにも驚愕。民主主義の否定そのものだ。
 歴史を振り返れば、こうした私利私欲の政権では必ずと言っていいほどレッテル貼りの弾圧があり、司法も機能しない(ドイツではこれを司法のテロと言う)。沖縄を見れば、まさに警察権力も司法も法的なテロをしていると言える。行き着く先は個人財産の没収だろう。彼らは「下々の者たち」の血の一滴まで吸い上げるはずだ。
 すでに日本人が信じていた年金は崩壊し、国民皆保険も風前の灯である。福祉のために使うと言いながら、消費税を上げてしまえばあとは知らん顔。生活ができないと訴えれば努力が足りないと一蹴し、セクハラにはハニートラップだと言い放ち、果ては被害者に「出てこい」と恫喝する。  おぞましいのは、公文書偽造がどれほど国家運営を危うくするかという認識もないことだ。おそらく、今までも散々改ざんしてきてそれが常態化していたから、何でそんな事言われるの? という反応になるのだろう。 共産党の議員に大学生が暴行を加え、現職幹部自衛官が国会議員を罵倒する。日報を破棄させた現政権を支持する輩が自衛隊の幹部にいるのだから、その延長線上には「玉砕」がある。
 サマワを始め、騙されて戦場に送り込まれた自衛隊員の命は、戦前と同じく軽いのだ。朝鮮半島が時代の転換を迎えようとしている今、未だにアジアの中に入れない日本は、戦前の幻影にすがるしかないのだろう。
 国家としての「恥」を背負えない人たちによる国家運営は、歴史に対するテロなんだよ。


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