今週の新社会

「見本市」に抗議
人殺しの兵器

2025/06/04
ガザを攻撃している兵器も並んだ「国際武器見本市」に抗議する市民ら=5月21日、千葉市の幕張メッセで

イスラエル製も

幕張メッセで市民ら
石破首相は視察・講演

 
イスラエルの軍事企業が20社参加した国際武器見本市が千葉県の施設・幕張メッセ(千葉市)で抗議の中を開かれ、ガザやヨルダン川西岸で人々を殺し続けている兵器も展示された。石破茂首相は見本市を視察し、日英伊の戦闘機共同開発は重要と講演した。 

  新社会党県本部や社民党、市民ネット千葉県が「開くな!」と申入れ、反対行動を続けていた国際武器見本市(DSEI Japan )が幕張メッセで開かれたのは、5月21日から23日の3日間。 

  過去最多となる国内外の471企業・団体が参加した武器見本市を22日に視察し、講演した石破茂首相は、日英伊で共同開発している次期戦闘機のブースで、今後何世代にもわたる協力の礎になると強調、装備品の移転、共同開発、共同生産の協力を進めることは、日本や地域の平和と安定を図る上で極めて重要などと述べた。 

  開催初日の21日、かい正康・新社会党市民運動委員長は、JR海浜幕張駅前での抗議アピールでイスラエルがガザで住民虐殺の攻撃に世界最新鋭のAI兵器を使っていると指摘、そのような国と武器取引をする情けない国に日本はなったと抗議した。 

  駅前の集会参加者は、デモ行進しながら見本市会場前の抗議行動に合流。「戦争はここから始まる」「せんそうのどうぐつくるのやめよう」などの横断幕などを掲げる安保関連法案に反対するママの会メンバーやガザ出身のシアム・ハニンさんらと抗議を続けた。 

  武器取引反対ネットワークの杉原浩司さんは、「今まさにこの瞬間、ガザを攻撃している武器が並んでいる。戦争犯罪企業がここで利益を上げようとしている。9条を持つ国で許されていいのか」とし、自爆型ドローン、スカイストライカーを撤去しろと訴えた。 

  350名の抗議行動参加者は、武器で稼ぐな!虐殺加担やめろ!と声を上げ、路上に横たわって死者をイメージする「ダイ・イン」を行った。