鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」

危機を呼ぶ高市内閣  第267回

2025/12/03
  「存立危機内閣」と名付けたコラムを「東京新聞」(11月11日付)に書いた。出来たてのホヤホヤ、高市早苗首相。

  「台湾有事は日本有事」と言った安倍元首相の決め台詞を、そのまま鵜呑みにして国  ・・・続きを読む

子どもドロボー団   第266回

2025/11/26
  生協組織「パルシステム」の初代理事長だった下山保さんの著書が送られてきた。前から「満州」育ちと聞いていたので、早速、ページをめくった。 

  わたし自身、満州には関係はなかったが、青森県六ヶ  ・・・続きを読む

死刑と冤罪  第265回

2025/11/19
  石川一雄は冤罪者でありながら、一審死刑だった。永山則夫は犯行当時、未成年者だったが、死刑を執行された。 

  坂本清馬は、1910年、「皇族に危害を加えんとした」大逆罪で、幸徳秋水などと24  ・・・続きを読む

原子力空母の上で  第264回

2025/11/12
  「コーンパイプ心に咥くわえ降りてくる」(朝日川柳・阿部功 10月29日) 敗戦直後、マッカーサーが米軍厚木基地に上陸。タラップを降りる元帥の「占領」開始を思い起こさせた。 

  赤坂迎賓館で  ・・・続きを読む

高市暴政を迎えて  第263回

2025/11/05
  党内最右翼の高市早苗を総裁とする自民党と右派政党「日本維新の会」との連立政権となった。自民党は少数与党となり、しかも、政権から公明党が脱落したため、野党連立政権を構築する絶好のチャンスだった。 
  ・・・続きを読む

小田実没後18年(下)  第262回

2025/10/22
  市民運動家としての小田実の功績は、政党に依存しない運動体を組織したことだった。 

  「ベトナムに平和を」をスローガンにした運動は、ベトナム戦争で米軍が北ベトナムを空爆( 北爆)、戦線が拡大  ・・・続きを読む

小田実没後18年(上)  第261回

2025/10/15
  大国アメリカのトランプ大統領の暴政を考えた時、それに対峙する日本の首相はあまりにも卑小すぎる、と不安を感じるのは、筆者ばかりではないであろう。べつに対峙することなどない。これまでのように迎合すれば  ・・・続きを読む