今週の新社会

街を戦場にするな!
熊本・健軍基地を包囲

2026/03/11
横断幕やノボリなどを手に健軍駐屯地を包囲

ストップ!長射程ミサイル


         政府は敵基地攻撃能力のあるスタンドオフミサイルを国内7カ所に配備する計画で、熊本市の陸自健軍駐屯地では住民への説明もなく3月中完了へ進めている。西部方面総監部が置かれ、軍事施設は真っ先に狙われると不安を募らせる住民らは2月23日、昨年11月に続き大規模な抗議集会を開いた。(熊本発)

       「ストップ!長射程ミサイル・県民の会」(代表=山下雅彦・東海大名誉教授)の呼びかけで、今回は1200人が集会と駐屯地を人間の鎖で取り囲んで配備反対を訴えた。 

       「熊本を戦場にするな」などと書かれた横断幕やプラカードを手に公園で集会を開催。「日本国憲法前文」を全員で朗読するなどした後、「敵を呼び込むミサイルいらない」「弾より米だ」などとコールしながら駐屯地を取り囲み、手をつないで「平和の輪(人間の鎖)」をつくった。 

         山下代表は、「戦争放棄を掲げた憲法9条のもとで、1000キロ先まで飛ばせるミサイルを認めるわけにはいかない」と訴え、「ミサイル配備は隣国への挑発行為につながり、戦争になればいち早く攻撃の対象となる。駐屯地周辺は住宅密集地であり、駐屯地の目の前に市民病院、2キロ圏内には保育園や学校などが60近くある。住民の不安は大きい」と強調した。

      「健軍」の名の通り、熊本市はかつて軍都で先の大戦でも大空襲を受けた。多くの犠牲者を出した「負の記憶」を平和の力にと開かれる「熊本空襲を語り継ぐ県民の集い」は、昨年で17 回を数えた。 

       「県民の会」が主催する野外の大きな抗議行動は今回が2度目だが、様々な団体がミサイル配備問題の講演会などを開き、戦争準備に反対し続けている。 

         熊本市は高市早苗首相を支える木原稔官房長官の地元で、木原氏は岸田内閣で防衛相も務めた。政府・防衛省は住民が求める説明会を一度も開かず、問答無用で3月末までの配備完了を強行しようとしている。県議会も自民党多数で、説明会開催を求める請願は不採択となっている。 

         住宅密集地への長射程ミサイル配備に住民は、「配備撤回を求める活動は平和的生存権をかけた闘いであり、屈することはできない。並行して行われる駐屯地への弾薬庫増強の動きも止めなければならない」と話した。 

         今回の行動には熊本県内をはじめ九州各県、四国、本州からも多くの団体・個人が駆け付けた。また、野党の幹事長クラス、国会議員も多く参加した。