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声明
菅義偉首相の退陣表明について

2021/09/03
 菅首相が9月3日、自民党総裁選への立候補辞退を表明した。事実上の退陣表明である。

 菅政権のコロナ対策失策は、もはや緊急事態宣言で覆い隠すこともできなくなった。オリ・パラ強行開催は医療崩壊を招き、あらたな悲劇と惨禍を生み出している。この悲惨な実態からすれば退陣表明は敵前逃亡とも言えるが、国民のためには遅きに失したと言える。

 コロナ禍は公衆医療体制の脆弱や社会の歪みをより鮮明に浮き彫りにしたが、自公政権による四半世紀になる構造改革・新自由主義政策の結果であることを忘れてはならない。雇用を破壊し、福祉を後退させ、格差と貧困を拡大してきたのが自公政権である。

 東京都議選での事前予想を大きく下回った自民党の失速、横浜市長選での野党統一候補の勝利は、菅政権の退陣は言うまでもなく、いのちと暮らしを危機に追い込んだ自公政権に対する国民の審判である。

 総選挙は目前に迫る。立憲野党は衆院選の陣形づくりを急がなければならない。新社会党は自公政権を退場させ、憲法を基にした政治への転換を図るために共同の一翼を担い全力で闘い抜く。