今週の新社会

新年のご挨拶
新社会党委員長 岡﨑ひろみ

2024/01/01
戦争をさせない覚悟と非武装・中立への決意

新年のご挨拶  新社会党委員長 岡﨑ひろみ 
新年のご挨拶とともにこの1年への決意を申し上げます。

   一刻も早く退陣させて

    新年の幕開けを、一強政権を長く続けた自民党政治の腐敗、党内第一の多数派閥である安倍派の資金作りがあからさまになる中で迎えました。振り返れば検察人事に介入してでも、「腐敗」に蓋をして居座り続けた自民党政権です。こんな政権に、毎日生きることに懸命の市民の暮らしを良くする政治はできません。一刻も早い退陣を求めましょう。 

    新年を迎えて私たちが心して取り組まねばならないことは「戦争をさせない」ことにつきます。憲法を改悪させないことです。昨年来押し進められる軍事予算の肥大化を止めて、何より市民生活を人間らしくする政治に変えていくことです。 

  「丁寧な説明をする」と繰り返し、肝心な事項については「指摘には当たらない」し、「回答を差し控える」。要は黙って言うことを聞け、という非民主的な政治は、やがて国を亡ぼすことになります。国民に、黙って従う生き方を教え込んだ戦前の時代を、私たちは歴史に学んできました。 

    侵略戦争を植民地支配からアジアを解放するためと繰り返した政府。天皇に絶対忠誠を誓い、死んでご奉公の思想を教育された子どもたち。家父長制の下、家庭内でも家長に従う道徳に浸された国民。 

     私達はジェンダー学習に取り組み、戦前の国民支配の根深さが今も影響し続けていることに向き合っています。こうした一切合切をなかったことにする歴史観に裏打ちされた安倍政治が、今は岸田政権によって行われています。 

    マスコミが無批判に報道する政府の言い分。議会での議論を避け、批判的な学者やジャーナリストを避けて国民を真実から遠ざけ、ロシアのウクライナ侵攻を例に、中国による台湾武力侵攻があるかのような不安の拡大は許されません。 

    ガザの悲惨な状況は、武力を背景に中東支配してきた大国の都合があります。停戦を求める世界の願いは、為政者の謀(はかりごと)を超えて武器を捨てるところからしか始まりません。「非武装中立」は空想ではなく、実現するための政治の覚悟と努力が必要なのです。 

    イスラエルによるジェノサイドを容認するアメリカ。世界の支配者でありたいアメリカから求められるままに、戦争する国へと踏み出す政策に大きく舵を切った岸田政権を批判し、政権交代させねばなりません。

生き辛さの根っこには 

     沖縄を標的にしないために、他国民を殺戮する戦争をしないために基地も武装も不要と伝える努力です。賃金が減り、物価が上がる一方の社会が続き、生き辛さを抱える人が増えています。ひとつの課題が浮き彫りにされるたびに、対症療法的な対策が出されます。 

    しかし、子どもの貧困、少子化、家族間の虐待、不登校、長時間労働、労働者不足の深刻化等々、それぞれ違う課題の様に見えて、実は、一人の労働者、一人の人間の権利を軽視し、企業や行政の予算削減のための制度によるもの。 

    だからこそ、私たちの権利の闘いは、人として生きていくための具体的な制度要求でなければなりません。バラバラにされている人たちを繋ぎ、声を聴く努力が必要です。 

    議員だけでなく、党組織、党員個々の経験を生かした相談活動など、地域で党活動の原点を作り出していこうではありませんか。