今週の新社会

原発暴走 とめよう
原子力ムラと自公政権にNO!

2024/04/03
東北電力が女川原発2号機の再稼働を今年9月にも強行しようとしている中、「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」の世話人らが「ストップ!再稼働」を訴えた




   さようなら原発全国集会」が3月20日、東京・代々木公園に6千人が参加して開かれた。チェルノブイリ事故を契機にイタリアが国民投票で全原発廃炉を決め、ドイツは福島事故で原発停止を打ち出し、昨年4月に最後の原発を止めて脱原発に進んでいる。一方、地震国日本は再稼働と新規建設へ突き進んでいる。国民の命を危険にさらす原子力ムラと自公政権に「NO‼」を。

「さようなら原発」6000人が結集

  
「珠洲原発に反対した人々の28年間の行動は、21年後の私たちの命と暮らしを救った。私たちの日々の闘いも後に続く人々の命をきっと守ってくれる。声を上げ続けよう」― フクシマ連帯キャラバンの片桐輝美さん(これ以上海を汚すな!市民会議)の発言だ。 

    片桐さんは集会前日の19日、福島県議会がアルプス処理水を安全とする教育を文科省に求める意見書を可決したことを報告。他方でアルプス処理水の説明会に出た女子高校生が、40倍に薄めても40回流せば総量は同じと語ったことを紹介し、若い人への信頼と期待を語った。 

     集会主催者の一人、落合恵子さんは「私たちは後期高齢者になったけれど、権力と闘う精神力はある」「忘れちゃいけない。地震国日本に原発はいらない。原発と命、自然は共存できない」と強調。 

     同じく主催者の一人で九条の会呼びかけ人の澤地久枝さんは、次のように訴えた。 「福島原発事故以上の深刻な問題はなかった。しかし、政府はどちらを向いて福島の問題を見てきたのか」「この13年の間に原発をやめようという人は正面に出て、言ったり書いたりできなくなった」「93歳になり体は不自由だが、地球から原発をなくす、日本が武器を持たない国になっていく、憲法の原点に戻ることだ」

   「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」団長の北野進さんは、「能登半島地震被災で苦しむ私たちは全国からのボランティアで支えられているが、志賀原発が事故を起こしていたら私たちは放射能の中で孤立していた」と報告。参加者に改め「さようなら原発」6000人が結集て「原発いらない!」の決意を強めさせた。 

    集会後、2方面に分かれ、「原発なくせ!」とデモ行進した。