鎌田 慧 連載コラム
「沈思実行」

永山則夫の復活(上)  第173回

2023/12/06
  『永山則夫小説集成』(全2巻)が発刊された(「共和国」刊)。永山自身、自己を「少年ルンペンプロレタリアート」と規定していた。かつて中卒年少労働者は「金の卵」とされて重宝されていたが、いまは虚飾を剥  ・・・続きを読む

虐殺を見殺しにできない  第172回

2023/11/22
  この稿が紙面化したころ、ハマス側に捉えられている、イスラエル側の人質のなん人かが解放され、イスラエルのガザ侵攻はつかの間の休戦になっているかもしれない。 

  10月7日のハマスの残虐な奇襲  ・・・続きを読む

「核燃まいね」の37年間  第171回

2023/11/15
  なん年ぶりかで、故郷へ帰った。なん年になるのか、と考えたがもうおぼろだ。途中駅の盛岡や青森市までは、用事があってなんどかいったが、青森からJRで40分ほどの弘前へ、足をのばすことはできなかった。   ・・・続きを読む

南西諸島の日米一体化 第170回

2023/11/08
  ガザ地区にたいする、イスラエル軍の猛攻撃を視ながら、戦時中の日本各地で空襲された、恐怖の体験を想い起こした。ヒロシマ、ナガサキのひとたちは、とりわけ苦しんでいるであろう。 

  わたしの故郷  ・・・続きを読む

真逆の再エネ弾圧政策  第169回

2023/11/01
  ロシアのウクライナ侵攻によって物価が上がり、それに円安が拍車をかけている。それを奇貨として、電気料金が上げられ、その間隙を縫って、岸田内閣はあろうことか、原発を復権させようとしている。「原発最大限  ・・・続きを読む

悪夢の軍備拡大政権  第168回

2023/10/25
  ロシア軍によるウクライナ侵攻の悲惨ばかりか、あらたにパレスチナ・ガザ地域での交戦が加わり、世界はあっという間に戦争に包まれてしまった。 

  普段でさえ、出入りをイスラエル兵士によって厳重に  ・・・続きを読む

歌を忘れたカナリア(下)  第167回

2023/10/18
  10月にはいって、全米自動車労組(UAW)は、GM(ゼネラル・モーター)とフォードとの同時ストライキで職場の範囲を、さらに拡大して実施した。賃上げなど待遇改善を要求して、ビッグ3の労組は長期ストに  ・・・続きを読む